研修事例004 「J社」技能伝承のための技能OJT研修

熟練社員の「技能伝承」が急務であった輸送事業関連一部上場企業J社の事例です。

BMLの「技能OJT研修」により技能伝承への意識が高まり、技術ノウハウの共有化を図る基礎を築くことができました。

背景

背景

J社は輸送事業を行う一部上場企業です。

社内の技能伝承は数年前から取り組んでおり、そのための仕組みの構築も行っていましたが、思うような運用効果は得られていない状況でした。

近年団塊世代の大量退職も目の前に迫っているJ社にとって、次世代に実質的な技能伝承を行うことは、社運を左右する緊急な問題として考えられていたのです。

技能伝承のしくみはある程度構築していたJ社ですが、現場の実態としては、技術を伝承すべき熟練社員が、引き継ぐべき若手に対して「伝えるべき技能をどのように教えたらよいか」が分からず迷っているような状況だったのです。

支援内容

BMLは、上記のようなJ社の状況を分析した結果、他の人に技能を中心とした仕事の教え方を教育することにより実践を促し、さらに実践から技能伝承を実施するための技能OJTを展開することが必要であると考えました。

そして以下3回の技能OJT研修を行ったのです。

  1. 技能OJT基礎研修(1泊2日)
  2. 技能OJTフォロー研修(1泊2日)
  3. 技能OJTの成果発表(1泊2日)

まず「1.技能OJT基礎研修」を実施しました。

この研修では技能伝承の必要性を理解し、そして教え方の基本を学習していただきました。

そしてそのあと、実際の作業標準を使用して「教え方」のロールプレイングを実施しました。

また、基礎研修を終了後OJT計画書を作成し、実際に仕事をしている現場で指導を行いました。

その上で、受講者に3ヶ月後に実施結果を持ち寄っていただき、「2.技能OJTフォロー研修」を行いました。

この研修では、個別指導的にメンバーや講師からのアドバイスを実施しました。

研修開始から6ヶ月後に、「3.技能OJTの成果発表」にて成果発表を実施しました。

それまでの実施結果を振り返り、今後の技能伝承OJTに活かして行くためのセッションを行いました。

研修の成果

技能伝承の必要性についての意識は高まり、実践する職場が多くなりました。

最も効果があったのは、全国の事業所の情報共有の仕掛けが生まれたことです。

当社の技能OJT研修を契機に、全国の事業所から研修のために集合する機会が増えました。

研修の中では、相互に事例を発表し、共有化することにより、他事業所の事例を自現場に持ち帰り実践するという副産物的効果がありました。

そして、「自分たちの職場もうかうかできないぞ」という事業所間の競争意識も芽生えたのです。

今回の研修にて、技能伝承するための教え方の技術を実践を通じて分かりやすく指導することにより、参加者の皆さんは、部下や後輩を指導することに自信を付けることができたようです。