Q【質問】5Sの意義や必要性をなかなか従業員へ徹底できません。

どのようにしたら理解させることができるのでしょうか。

効果的に理解させる方法を教えてください。

A【解説】

●なぜ、5S意義や必要性が徹底できない

5Sの意義や必要性の理解が5Sを徹底させるためにたいへん重要な条件となる。

5Sとは理屈としては難しいことでなく、単純で当たり前なことである。

しかし、この当たり前なことを徹底させることはたいへん困難なことである。

なぜなら、5Sはあまりにも当然で、簡単な事柄であるため、安易に分かったと思ってしまう傾向がある。

しかし、頭で分かったと思っても、徹底レベルまで到達するものではない。

●5Sの意義や必要性を徹底するためには

5Sを徹底できるためには、5Sの意義や必要性を「知っている」というレベルから「分かる」段階、次に「できる」さらには「当たり前にでできる」まで到達して、真に徹底できているという段階となる。

「知っている」とは知識として頭で理解している段階である。

この知っている段階では本当に物事が分かったとは言えない。

知っている段階から「分かる」段階まで到達して物事を理解でき、真にわかった段階となる。

この「分かる」段階とは、物事に対して“なぜそうなのか”という納得が必要である。

納得し腹に落ちて本当に分かったというレベルになるのだ。

分かる段階に到達しても5Sは行動できてはじめて価値あるものである。

「できる」段階に達しなければならない。

5Sは繰り返し、繰り返し実行することが重要である。

繰り返し実行することにより「できる」から「当たり前にできる」レベルに到達することにより、5Sが徹底できるのである。

(図表参照)

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●徹底で重要なことは納得である

5Sを徹底させるために最も重要なことは納得である。

人は納得できることにたいしては、自ら繰り返し行動する。

繰り返し行動することは身につくものである。

しかし、納得できないことについては自ら進んで行動することはしない。

そのため、なかなか自分の行動として身につかないのである。

重要なポイントはなぜ5Sを実施するか、という意味や必要性を説いて納得させることである。

納得がなければ5Sは徹底しないのである。

●納得のためにはまず実施すること

相手にもよるが、人を納得させることはなかなか難しいものである。

まして5Sの意義や必要性は、あまりにも当然なことであるため、納得させることが難しい。

5Sの場合は、実施することがもっとも重要なことである。

実施することで5Sの効果を実感させることが重要なことなのである。

たとえば、工具などを整理・整頓することにより、使いたいときにすぐに取り出せるという体験することにより、便利さを体験し5Sの効果を実感するものである。

5Sの場合大切なことは理屈の前にまず実行させることである。

実行を通じて頭でなく体でわからせることが大切である。