Q【質問】5Sは品質管理に大きく影響すると言われます。

しかし、もう一歩その意味がピンときません。

5Sの推進が品質管理にどのように影響があるのでしょうか。

A【解説】

●5Sと品質管理の関係とは

5Sの効果として品質管理への効果は大きい。

工場で5Sを実施するねらいの多くは品質管理のためといっても過言ではない。

5Sと品質とは具体的にどのような関係があるのかを考えてみよう。

この関係を考える視点として直接的な関係と間接的な関係の二つの点から検討してみよう。

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●直接的に不良削減につながる

①5S不十分で発生するヒューマンエラー

5Sと品質管理において直接的な関係とは5Sが不十分なために発生するヒューマンエラーである。

5Sが徹底できていない職場ではポカミスなどのヒューマンエラーを起こすことが多い。

ヒューマンエラーを起こさないためには、まず、5Sを徹底することが基本である。

たとえば次のような点が大切となる。

・材料の保管方法が悪いために材料間違いが発生する

・作業標準の保管方法が悪いために加工方法を間違う

・検査機器の保管方法が悪いために検査方法を間違う

・仕掛品や製品の置き方が悪いために品物を間違う

②ごみ・汚れによる不良発生

製品によってはごみ・汚れが不良につながるものがある。

特にIT関連製品等は塵・ごみを嫌うモノが多い。

この様な製品は5Sが直接的に製品の品質に影響する。

5Sのとくに清掃が徹底できているか否かが重要なポイントとなる。

③設備の清掃不足による故障・不良発生

設備故障による不良発生も5Sとの関連性がある。

定期的な清掃や点検不足等により本来の性能が発揮されず不良を造ってしまう。

しっかりした清掃・点検はよい品質を造り込む基本である。

●間接的に「決めたことを守る」組織づくり

間接的と表現しているが、直接的以上に重要である。

間接的とは5Sの徹底を通じてさまざまな管理の徹底を図ろうとするものである。

5Sとは「当たり前のことを当たり前に」行動するところに特徴がある。

5Sの実践を通じて「当たり前のことを当たり前に」実行できる組織文化づくりにつなげることができる。

「当たり前のことを当たり前に」とは、意味を言い換えると「決めたことを決めた通りに」実施することである。

このことは品質管理において重要なポイントである。

5Sを実施することを通じて「決めたことを決めた通りに」実行するという組織文化を構築することの意義は大きい。

どんなに管理システムを構築しても、魂を入れなければそのシステムは機能しないであろう。

システムに魂を入れることを支援するのが5Sであり、全員参加の5S活動である。