Q【質問】全社で5Sに取り組んでいますが、進捗のよい部署と悪い部署があります。

悪い部署を活性化するにはどうしたらよいのでしょう。

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A【解説】

●5Sの進捗に温度差が出る理由

なぜ、職場ごとの温度差が出るのか、その根本的な原因を考えてみよう。

基本的には管理者の5Sに対する意識の差が問題である。

管理者が5Sに対して優先度を低くすれば部下は5Sに対して関心を示さなくなる。

結果として5Sは進まず職場による差がでてしまう。

また、なかなか進まない職場は自分たちの職場は“特別なんだ”という意識を持っており、そのために5Sができないと思い込んでいる人がいる。

たとえば、次のような特別意識を持ち、だからできないという言い訳をしている。

・特別難しい仕事をやっている職場なんだ。

・特別忙しい職場なんだ。

・特別予定の立たない職場なんだ。

このような特別意識がなくならない限り5Sの進捗の差は出てしまうものである。

●進捗の悪い職場への改善方向

基本的には管理者への働きかけと職場全体への対応が考えられる。

管理者に対してはさらに上位の管理者から指導をさせることが必要である。

そのときに重要なポイントは進捗状況に関しての事実を具体的にフィードバックすることである。

事実のフィードバックを通じて5Sに対しての管理ができていない状況を理解させ、5Sが徹底できていない責任は管理者にあることを認識させることが必要である。

職場全体に対しては職場の特別意識を払拭さえることがポイントとなる。

特別意識とは結局は5Sができない言い訳であることを認識させるような働きかけが必要である。

●管理者の意識改革

5Sの徹底ができない職場の管理者はマネジメント力が弱いと言えよう。

5S活動に限らず職場において物事を徹底するためには管理者が5W1Hを鮮明にし、部下に対して明確に指示を出すことがポイントである。

さらに、指示したことが実行されているかを確認し、フォローする。

もし約束通り実行できていなければ注意・指導し確実に実行させなければならない。

このような行動はマネジメント活動そのものであり、5Sを徹底するにはマネジメント力が必要となる。

反対に5Sが徹底できていないということはマネジメント力が不足していることになる。

●特別意識をなくすためには

自分の仕事や職場は特別であるという意識は誰にでも、ある程度持っている意識である。

しかし、この意識が言い訳として使われると好ましくない。

このような意識を改善するには会社の中で同じような職場の状況をフィードバックするとよい。

そのことにより特別意識の言い訳はできなくなる。