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現場における監督者の役割は重要だ。

生産現場の品質・納期・コスト・安全において成果を出すには監督者の存在が大きいのである。

特に重要な役割は次のような点である。

●構成メンバーの基本動作の徹底

監督者の役割として重要なことは、構成メンバーの基本を徹底させることである。

そのためには、まず監督者自身の基本動作の徹底が大切になる。

監督者はメンバーから行動のすべてを見られている。

その監督者に要求されることは、現場の生産活動において見本となる行動を示すことだ。

すなわち、率先垂範の行動である。

まずは、この率先垂範の行動を示すことができなければ監督者としての役割・機能は果たすことができない。

特に、現場の安全ルールを守ることや5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の実践など、決められたことを決められたとおりに守る、ということを、まず、監督者自身が実践することが期待されている役割なのである。

●人との信頼関係作り

監督者は構成メンバーに対して、あるいはチームの外(上司、他部署)に対しても、結果や成果を明確に約束し、それを守るという姿勢が大切なのだ。

このことが人との信頼関係を築く基本なのである。

人と人との信頼関係をつくることは監督者としての必須条件なのである。

この信頼関係は一朝一夕にできるものではない。

小さな約束事も確実に守り、その行動を一つひとつ積み上げることが重要なのである。

●責任を果たす

監督者は職場やチームに課せられている責任を果たすことが役割として大切だ。

この責任を果たすために重要なことは、できないことは明確にできないと言えることなのだ。

このことはできないといって逃げることではない。

努力して達成できることはチャレンジしなくてはならないし、企業はどうしてもやらなければならないことは現実場面多いものだ。

しかし、安請け合いは絶対にしてはならない。

監督者の中に能力的にどう考えてもできないことを上司から、あるいは他部署から言われて断り切れないで受けてしまい、結果として納期遅れや品質的なトラブルを多発するというケースがあるのだ。

これでは責任を果たしたことにはならない。

できないときはできないというべきである。

そこから問題解決を実践し、実施できる方向を検討しなければならないのである。

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●組織のなかでのパイプ役

監督者は組織の中でのパイプ役を果たさなければならない。

パイプ役には3つの機能がある。

第一が上位の方針を具体化して下に伝えること、第二はメンバーの意見を上に吸い上げる、そして、第三が他部署との柔軟な関係づくりである。

それぞれのポイントを簡単に解説しておこう。

a上位の方針を具体化して下に伝える

ここで大切なことは具体化して下に伝える、ということである。

監督者はメッセンジャーボーイではない。

上司の言っていることをそのままメンバーに伝えるのでは、監督者として存在している意味がない。

メンバーの状況や立場を考えながら具体化して伝えることが必要なのである。

特に注意する点は、何かをメンバーに指示をしたり、物事を頼んだりする場合である。

なかなか指示を受け入れられなかったり、頼みごとを聞いてもらえない場合に、「課長が言っていることだからやってほしい」「お客の要求だからしかたがない」というような言い方をして、メンバーを動かそうとするが、これは問題なのだ。

メンバーは監督者自身の判断や意思というものを知りたいものなのだ。

bメンバーの意見を吸い上げる

監督者はメンバーの意見・アイデア・不満等について吸い上げることを求められる。

この吸い上げとは、監督者のところに意見等が上がるだけでなく、さらに上の上司まであげることなのだ。

この意見や不満等の吸い上げができない人は監督者としては失格である。

吸い上げとは、メンバーの方から意見や不満などを監督者に相談することなのだ。

そのためには監督者自身の相談されやすい雰囲気づくりが必要なのだ。

c他部署との柔軟な関係付け

生産現場の仕事は、前後工程でつながっている。

生産活動をスムーズに展開するためには他部署との連携が求められるのだ。

この連携は監督者が積極的に情報の共有化を進めていかなければならない。

監督者は他部署との積極的な関係付けをつけていく役割を担っているのである。