〔第4講 マネジメント塾〕消極的な部下への対応

〔第4講 マネジメント塾〕消極的な部下への対応

○ 野口課長のこんなときどうする

部下の桑田さんは入社7年目の中堅社員であり、職場の統合で野口課長の部署に異動してきた。

前職場の管理者からの情報からは大変真面目なタイプであるということだった。

異動ご数ヶ月が経過したころ、直属の上司である友野リーダーから相談があった。

友野リーダーによると、桑田さんは7年間の経験あり、前職場も基本的に業務内容が類似していたこともあり、業務知識については問題ないが、自分から積極的に仕事を創っていこうという姿勢にかけるというのだ。

リーダーである友野さんが仕事を一つひとつ与えないと、指示した仕事が完了するとボーとしていることがあるという。

達成すべき大きな課題は与えてあるので、具体的な方法論については私の指示を仰がなくても自主的に実行して欲しい、ということであった。

この問題は友野リーダーのマネジメントの問題であり、自分自身で解決すべき内容、と考えた野口課長は「このようなレベルの問題は自分で解決しなさい」と突き放したのだった。

しかし、後で冷静に考えると、もう少し事実関係を確認すべきだったと反省し、もう少し詳しい状況を理解するため、前部署で管理者だった清水リーダーに桑田さんの仕事振りについてよりキメ細かい情報収集をした。

それによると仕事への姿勢は真面目で、積極的というタイプではないが、一つひとつ細かい指示をしなければ動かないような人ではなかった、ということであった。

そう言えば、異動してから数週間が経過した時、元の職場の先輩に上司である友野リーダーとのことで相談があったという。

ある仕事で経過報告をしたとき、「なぜ指示もしてないのに勝手に業務を進めたんだ・・・・!」といったような叱責があったようだ。

このことについて不満を持っていたようだ、ということであった。

どうも、このことがきっかけで積極的な姿勢が欠けてきたようようだ。

桑田さんと友野リーダーにどのような指導をすればいいのだろう。

◯設問

野口課長と友野リーダーの立場でこの事例の問題の本質と対応策を検討してください。

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