Q <質問>

2S・3Sまでは進むのですが、清潔・しつけの徹底がむずかしく、とくに中高年齢層の社員に対してどのように指導すれば活動に前向きに取り組んでもらえるでしょうか。

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A <解説>

●中高年層の社員の意識とは

一般的に中高年層の社員の行動として5Sに対して、前向きに取り組む姿勢に欠ける場合が多い。

人は現状を変えようとする圧力に反発する傾向があるが、年齢を重ねるとその傾向は顕著になるものである。

ましてや5Sとなると、長い間の基本的な習慣を変えなければならない。

たとえ理屈として5Sの意味や必要性を理解していたとしても、いざ変えなさいと言われると抵抗するものである。

●3Sに参画しなければ清潔・しつけは徹底できない

清潔とは3Sを維持すること、しつけとは習慣づけることである。

いずれも5Sを確実に定着化させる活動である。

この清潔・しつけのレベルまで徹底するには3S(整理・整頓・清掃)に積極的に取り組んでいることが基本条件である。

3Sの徹底活動を実際に実践することにより、清潔・しつけという活動にもつながってくるものなのである。

なぜなら、清潔・しつけの基本的な考え方は「決めたことを決めた通りに実行すること」であり、決めることに参加し、改善活動を苦労して実施したならば徹底して守ろうという姿勢になる。

しかし、3Sにほとんど参加していないならば。

清潔・しつけにもつながっていかないものである。

●3Sの管理責任箇所を明確にする

やはり基本は整理・整頓などのスタート段階からの積極的な参加である。

スタートのタイミングで参加しないと、その後はさらに5Sに対して消極的になるだろう。

3Sの活動に対して積極的な参加を促すことが大切である。

そのためには3Sを責任を持って実行する対象箇所を明確に設定することがポイントである。

3Sの管理責任箇所を明確にすることで、責任意識が高まり、実行力が増加するものである。

●中高年層の知恵と技能を活かす

中高年層には若手にはない知恵や技能がある。

5S活動はそのような知恵や技能を大いに活用する場である。

中高年層の立場からも自分の知恵や技能を活かす場が広がることは、職場生活での充実度も増加することが期待できる。

さらに中高年層に対して重要感を感じさせ、5Sを通じて存在意義を感じさせることが積極性を引き出すために効果的であろう。

このような展開がうまく機能すると中高年層の5S活動への積極性を引き出すことが期待できよう。