<解説>

1.問題の本質

この事例、は山崎主任の年上の部下に対するマネジメントのあり方に問題の本質がある。

年上の部下の管理ができていない。

とくにコミュニケーションの実践方法が問題であろう。

確かに年上の部下の管理は難しい。

ここでの管理方法として誤っているのは部下に対して遠慮していることだ。

部下がたとえ年上でも、管理すべき立場にある上司が部下に遠慮してはならない。

部下も上司が自分に対して遠慮をしていると感じると、コミュニケーションの障害となってしまう。

慮があると指示すべきことが曖昧になるだけでなく、部下も上司に遠慮し、質問などができなくなってしまうものである。

したがって遠慮はマネジメントの質を落とすことになる。

上司として、部下に遠慮してはいけないが、配慮は必要である。

山崎主任は部下の橋本さんの実績を最初から否定している。

年齢や実績のある人への配慮が欠けているのである。

過去の実績や経験などは尊重されなければならない。

もちろん、あえて過去を否定しなければならないこともある。

しかし、この事例の場合は過去を否定しなければならない状況ではない。

むしろ、これまでの商品部における仕入れの経験を活かす方向でなければならないと考えられる。

2.対応策

この事例における山崎主任として年上の部下に対してどのように対応したらよいかを考えてみる。

山崎主任は自分はコミュニケーションが誰にでも比較的コミュニケーションが取れるタイプであると考えているようだが、これを改善しなければならない。

コミュニケーションとは難しいものである、だからかなり努力して実践しなければならないという考え方に変えていく必要がある。

次は、相手を最初から否定している姿勢をやめなければならない。

人はそのような上司(上司に限らず)の姿勢を敏感に感じるものである。

まずは、相手を価値ある人間であるということを認め、それを相手に伝えるところからコミュニケーションがスタートするのである。

一般的に若く経験の浅い管理者は部下への遠慮がある。

ある程度最初は仕方がないにしてもこれを早く改善しなければならない。

部下に自信を持って指示する、率直に、言うべきことは言う、という態度が求められる。

仮に部下が年上であっても、指示命令出したり言いにくいことを言うのは、管理者としての役割果たすために行うことである。

役割として管理者の姿を演じられることも必要なのである。

部下の立場からしてもこの上司は自分の見方であり、こをの上司と一緒に仕事をすれば、自分の成長につながる、と感じれば協力するものである。

それは年齢に関係ないものである。