〔第12講 マネジメント塾〕プロジェクトの行き詰まり

〔第12講 マネジメント塾〕プロジェクトの行き詰まり

○広瀬課長のこんなとき

経営企画課の広瀬課長は部下の泉さんに、あるプロジェクトの活動計画を提出するように指示をだしていた。

泉さんには活動計画が設定され次第、プロジェクトリーダーとして仕事をしてもらう予定にしている。

あるプロジェクトとは、当社のお客様に対しての顧客満足を調査し、調査結果をまとめ、マーケティング部門や商品開発部門にフィードバックし、今後の商品開発や販売活動に活かしてもらおうというものであった。

指示を出してから2週間後、泉さんからプロジェクトの活動計画が提出された。

泉さんから活動計画の内容の説明を一通り受けて、幾つかの型どおりの質問をした。

質問の内容に対してそつなく応えていたので、その場では安心した。

ただ、説明を聞いているとき何かが足りないなと感じた。

どうも自分の言葉で話ができてないように感じられた。

ただ、泉さんもこのようなプロジェクトを自分で計画を策定し、実行するような仕事は初めてなので仕方がない、と感じていた。

しかし、全体的な計画の内容は詳細に作成されており、短時間でよく作成できたなとも感じた。

なにか、引っかかるものはあったが、これでいけるだろうと考え、プロジェクト活動をスタートさせた。

活動期間は半年間を予定していた。

最初の調査は外部の機関に依頼することになっており、順調に進行しているようであった。

3ヶ月が経過したころ、泉さんから報告があった。

調査が完了したのでそのデータが集まったことを報告に来たのである。

スケジュール的には予定通りということであった。

そして、これからこのデータを分析する段階に入るということであった。

ところが、5ヶ月が過ぎ、そろそろプロジェクト活動も終盤に入ったころで問題が発生した。

データを統計処理して表やグラフにする活動はプロジェクトのメンバーで行い、結果の分析・評価は専門的な知識や経験のある人に依頼するつもりであった。

ところが、この分析・評価をできる人が見つからないのである。

データ収集を依頼した調査機関にお願いしようとしたら「それは契約外なので追加の料金をいただきます」という返事だった。

追加料金を支払うと予算オーバーとなってしまう。

社内にも専門家はいたが、皆さん出張や仕事が忙しいという理由で断られてしまった。

泉さんは行き詰まってしまい、広瀬課長のところに相談に来た。

そして、上記のような状況を説明した。

「このような状況は予測できなかったのかね」と課長は泉さんに聞いた。

「ええ、データの分析しいうのは統計処理だけでいいと思ってました」とうなだれて応えた。

「プロジェクトの活動計画に分析・評価の段階はあったじゃないか。

何でそれでこんな状況になってしまうのか、理解できないね」とあきれた様子で言い放った。

この事例の問題は何か。

広瀬課長はどの場面でどのような判断や指導をしなければならないかったのか。

お問い合わせ
ページの最上部へスクロール