岩手県滝沢村の柳村村長の村役場改革の話である。

柳村村長は村長に就任したとき、村役場の職員たちが仕事をしない実態に遭遇し落胆した。

そして、改革の必要性を感じたのであった。

柳村村長の改革は、役場の職員に対する「社員の諸君」という挨拶からはじまった。

村長は村役場の職員に対して強い怒りをぶつけた。

しかし、村役場の職員たちは最初は村長の怒りは理解できなかった。

柳村村長は悩んで、実態はどうかを現場に入って確かめた。

役所の中は何段階もの階層があり、仕事のスピードは大変遅い。

階層が多く承認印の段階が多いために意思決定が遅くなっているのである。

まずは、役所の組織の改革から取り組んだ。

ピラミッド組織のフラット化を進め、係長を廃止したのであった。

これには係長以上から猛反発あった。

村役場の職員からは「なんでうまく行っているのになぜ変えるのか。

」という声が上がったのであった。

このように改革の必要な問題組織ほど現状がうまくいっている、これでよいと考えているメンバーが多いものである。

改革とは本来反発組みが出るものである。

反発が出ない改革とは改革ではない。

さらに、滝沢村では課長を削減その代わり部長を増やしたり、予算編成の過程を公開するなど、さまざまな改革を継続的に取り組んでいる。

この後の行政とは役所がすべてを実施するのではなく、地元の努力を知恵を引き出し、住民と行政が一緒になってさまざまなことを実行することが重要になる。

そのためには職員のマネジメント能力が必要になる。

役所の職員は住民やさまざまな業者などの力を引き出し、それらをまとめる能力が必要とされるのである。

すなわち、人と対話しまとめる力が重要なのである。