Q【質問】5S実行リーダーを1年任期のローテーションとしたいのですが、担当者を変えるとせっかく上手くいっている活動レベルの逆戻りが心配で次の担当者もなかなか上手く育てられません。

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A【解説】

●5S実行リーダーのローテーションの意義

5S実行リーダーを一年任期で変更することは適切な判断だろう。

しかし、担当を代えると5Sレベルが低下するという心配もよく分かる話である。

まずは5S実行リーダーのローテーションの意義についてふれておこう。

一年という期限にはとくにこだわる必要はないが、定期的なローテーションは人を育てる意味から効果的である。

5S実行リーダーを体験することにより、リーダー自身の5Sに対する意識はかなり向上するはずである。

また、人や仕事のマネジメントについても、たいへんよい勉強になるものである。

●5S実行リーダーが代わって逆戻りする理由

すべてではないが、たまに5S実行リーダーなどの担当者が代わると元の乱れた状態に逆戻りすることがある。

その原因はさまざまなものが考えられるが、最も重要な点は取り組むべき意識の差であろう。

まずは引継ぎの仕方が適切でない場合にレベルが下がることがある。

これまでの進め方があいまいな状態で変わってしまうと構成メンバーから信頼関係が崩れてしまい5Sのレベルが後退するのである。

また、前リーダーと同じレベルを維持しようと考えては現状維持ではなく後退するものである。

これまでのレベルよりワンランク向上させるという意識で取り組むことが重要なポイントである。

●引継ぎを確実に行うポイント

物事を引き継ぐ場合に大切なポイントは方法のみを引き継ぐのではなく、目的も確実に引き継ぐことである。

たとえば、整頓の検討会のやり方を引き継ぐ場合、進め方だけでなく、なぜそのようなやり方をするのか、という目的を引き継がなければならない。

そのためには、引き継ぎをする側とされる側との十分なコミュニケーションが必要となる。

●新担当はワンランク上を目指す

5S実行リーダーはこれまでのレベルより、ワンランク上を目指すことが求められる。

ワンランク上を実現するためには、あるべき姿を明確化するために目標を具体的に設定することが必要である。

ワンランク上といっても特別高いレベルを目指すということではなく、自分の考えを入れ、あるべき姿に向けて一歩でも向上させるという意識が大切なのである。

5S実行リーダーとして向上心をもって取り組んでいると周りのメンバーもリーダーについてくるものである。