【第18回】監督者シリーズ 外部社員のモチベーション

【第18回】監督者シリーズ 外部社員のモチベーション

外部社員のモチベーションを高めることは正社員のモチベーションを向上させることより困難である。

その理由はさまざまあるが、特に指摘できることは組織の中での存在価値を感じれないと言う点であろう。

外部社員が自分自身の存在価値を感じれるような対応とはどのような対応だろうか、という点について考えてみよう。

●外部社員の存在価値を高める

外部社員は仕事を自分が雇用されている組織以外で行うことがほとんどである。

仕事先で自分の存在価値を感じられることが少ない。

自分の存在価値を感じられないとモチベーションは下がるものだ。

外部社員に対しての存在価値を高めることは外部社員の受入れ先の企業の対応が重要である。

外部社員の存在価値を高めるために企業としてはどのような対応が考えられるのか。

●存在価値を高める対応

<仕事への感謝をフィードバック>

常に仕事を担当してもらっていることへの感謝の気持ちを監督者が外部社員にフィーダバックすることが必要だ。

製造現場の仕事は安全に、正確に、迅速に実施して当たり前である。

基準どおり実行して評価されることは少ない。

しかし、当たり前のことを当たり前に実行することは大変価値あるのだ、という観点が重要である。

<提案を引き出し実行>

外部社員に対しても作業の内容の改善箇所を引き出し、簡単なことでも受入れて実行することが存在価値を高めるために効果的である。

そのためには常に監督者が「何か改善箇所はないか」外部社員に声賭けをしていくことが必要である。

<目標意識を高める>

 外部社員に対しても目標意識を持たせ、目標を達成した場合にほめることが必要だ。

正社員のように受け入れ先の企業が人事考課などに反映させることはできない。

しかし、今日の目標、今週の目標、今月の目標を話し合いにより目標意識を持たせることはモチベーションを高めるために効果的である。

外部社員という立場であっても人を動機づける基本は同じである、という認識が重要である。

ただ、そのアプローチは多少知恵が必要である。

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