◯田中グループリーダーのこんなとき

第一技術部技術検討グループの田中グループリーダーは職場運営で難しさを感じている。

なかなか自分の考え通りにメンバーが動かないし、指示を出しても徹底しないのである。

今回も部下の山村さんに新製品に対する技術評価の結果を昨日までに提出するようにと指示してあったのだが、まったく出てこない。

また、遅れるという報告もしてこないのである。

急ぎの仕事なので、どうなっているかを山村さんに確認してみると「飛び込みの業務が入って、まだ技術評価は終了していません」と忙しくて出来ないということであった。

「飛び込みの業務は急ぎかね。

私は聞いてないんだが」ややムッとした表情で尋ねた。

「はい、急ぎだと思います。

品質保証部の米山グループリーダーからの依頼で、田中グループリーダーには自分から話しておくからと言われたので、とくに報告はしなかったのですが・・・・」

「米山グループリーダーからは何も連絡を受けてないよ。

私の依頼している技術評価の件も急ぎなんだよ。

勝手な判断をしては困るね」

「確かに、昨日までにという依頼は受けましたが、納期には多少余裕があると思ってました。

いつもグループリーダーの依頼される仕事は余裕がありましたから」と、特に急ぎの依頼という認識はなかった、という発言だった。

「とにかく、急いでくれ、この技術評価が遅れると新製品の立ち上げ日程に影響し、大変なことになるんだ」

「分かりました、でもそんな急ぎとは知らなかったものですから・・」

結局、技術評価は数日遅れてしまった。

なぜ、私の指示が徹底しないのだろう。

また、他部署の仕事が優先されるなんて、いったいどうなっているんだろう。

このままでは、仕事の成果は上がらないし、技術検討グループは周りから信頼されなくなってしまう。

田中グループリーダーは、この状況を解決するために何を改善すればよいのか頭を抱えてしまった。

この事例の問題の本質は何か。

この状況を解決するための対応策を検討しなさい。