1.問題の本質

この事例の問題の本質はポカミスを削減するためのアプローチがなされておらず、具体的な改善策も実施されていないことである。

また、そのための指示や指導を川端グループリーダーも現状の把握が去れておらず、したがってこれまで何も手を打っていないということが指摘できよう。

上記のような本質的な問題があるため、次のような職場状況に陥っている。

①職場メンバーのミスに対する問題意識が希薄である

職場でのミスの発生が慢性化しているため、ミスを発生させも問題であるという意識につながっていない。

これではミスは繰り返されることになる。

②ミス発生に対する原因追求と責任の明確化がされていない

これが原因で問題意識の欠如にもつながってくることであるが、誤配送などのミスが発生しても、その原因追求がされていないようだ。

したがって、対策も打たれておらず、同じようなミスが繰り返させているのである。

また、原因追求がされていないことが、責任を曖昧なままにしているということにつながっているのである。

③現場リーダーから具体的なミス防止の指示がされていない

原因の究明が出来ていないため当然かもしれないが、現場リーダーは「今後、もっと気をつけて作業をするように!」と曖昧な指示・指導に終わっている。

これでは何も改善されないであろう。

2.対応策

このような慢性的にポカミス発生しているような職場はさまざまな手を打たなければならないが、川端グループリーダーのやるべきこと、橋本現場リーダのやるべきことに分けてポイントのみ解説しよう。

1.川端グループリーダーのやるべきこと

①ポカミスが発生した場合の根本対策を考え、実行するまでの具体的なしくみづくりが必要である。

本来、現場リーダーがやるべきことかもしれないが、この職場の状況を勘案するとグループリーダーが指導しなければならないだろう。

②ポカミス対策の重要性と仕事に対する心構え等についてのメンバー教育が必要である。

現場リーダーも含め、ミス発生に対する損失、品質管理の考え方・進め方などについての教育を実施する必要がある。

2.橋本現場リーダーのやるべきこと

①ポカミスが発生した場合の原因追求と対策立案の実践を率先して実施しなければならない。

これまでは曖昧になっていた原因を突き止め、具体策を実行して同じようなミスを絶対に発生させない実績をつくり、メンバーに示さなければならないのである。

②上記の原因追求を実施する中で発生させた人を明確化し、責任意識を高めるような現場のマネジメントの実践が必要である。