◯塩見リーダーのこんなとき

塩見さんは製造部製造1課の現場リーダーである。

塩見リーダーの所属する製造部では2年前から派遣社員の活用を積極的に展開していた。

現状では一般作業者の3割は派遣社員で、残り7割が正社員という状況であった。

そのような中で、塩見リーダーは派遣社員の佐々木さんに関して悩んでいた。

こちらが指導しても仕事をなかなか覚えてもらえない。

しかも断り無しに急に会社を休むことが多く、仕事の予定が立たないというのが現状であった。

この状況をなんとかしようと上司に相談したが「人事からの要請で仕方がないんだ。

うまく活用してくれよ」と言うだけで具体的な改善策は何も出ないのである。

派遣社員の場合は原則として派遣会社の方で教育訓練がされており、社会人としての基本動作は確立できていると人事は言うのだが、実態は違っていた。

もちろん、大変優秀な派遣社員もいることは事実で、正社員より仕事の出来る人も多い。

ただ、自分のところに派遣された佐々木さんの場合は問題が多いと塩見リーダーは思った。

ある時、派遣社員の佐々木さんが業務中事故を起こしてしまった。

事故の原因は本来守るべき作業手順を守らなかった事のようだ。

佐々木さんは休業には至らなかったが、会社としての無災害記録はこの事故のために止まってしまった。

さらに、続いて頭の痛い問題が発生した。

今度は大変優秀な派遣社員である清水さんが派遣会社の都合で交代になるという。

折角戦力としてこれから大いに活躍してもらおうと思ってた矢先である。

清水さんのケースだけでなく、自己都合で辞める場合も多いのである。

突然派遣社員の交代があると、現場は大変混乱する。

仕事を教える時間が増加することはもちろんのこと、慣れるまではトラブルが頻発することもある。

トラブルが発生すると現場は大混乱になってしまう。

会社は人件費を削減するために、今後も派遣社員を増やしていく方針らしい。

現場としては今でも困っているのに、これ以上派遣社員が増え、正社員が削減されるのはたまらないなぁ、という思いだ。

しかし、会社の方針について現場再度からの不満を言うだけでは問題解決はしないのも分かっていた。

派遣社員を増加していく状況の中で現場としてはどのような体制をつくり、どのような考え方で対処していくべきだろうか、と塩見リーダーは考え込むのであった。

このような状況で現場の立場からの問題の本質は何か。

打開策としてはどのような方策があるか。