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●5Sを改善した当初は慣れていない

5Sを改善することによりモノを整理され、置き場所・置き方が変わり、表示も変更される。

変更したばかりのタイミングでは、実施方法に慣れていないために戸惑うことも多い。

このタイミングで使いづらくなったという意見が出ることがある。

このような場面を取り上げて、5Sを実施することはムダが増えると言った発言は、5Sを実施したくない言い訳である。

このような言い訳に対して適切な対応が必要となる。

●やりづらくても新しい方法に慣れるまでに3ヶ月は実行する

5Sだけではないが、仕事のやり方を変更した場合には、変更した方法に慣れるまでに最低3ヶ月はかかるものである。

3ヶ月間は黙って実行することが必要である。

ほとんどの場合、十分に慣れれば5Sで改善したやり方に満足感を感じるものである。

満足感を感じる前に不満を言って継続しなければ、新しい方法は自分のものにならないだろう。

●実行して不具合があれば改善する

まず実行してみて不具合があれば改善するという姿勢が大切である。

実際に実行してみるとさまざまな問題点ややりづらい点が出てくる。

それはその時点で改善すればよい。

改善を繰り返すことでしだいに仕事の進め方が身についてくるものである。

●ある病院の事例

ある病院での事例である。

外来の○○科では5Sを実施することになり、看護師が中心になり5Sの改善を進めた。

整理・整頓が進んでくるとモノの置き場所がかなり変わってきた。

全体にすっきりし、モノ探しの時間もかなり減少してきたのであった。

ところが医師からクレームがついた。

医師は当番制であるため5Sには参加していなかった。

「モノの置き場が変わってしまって使いづらい元に戻してほしい」という不満が、この科を担当しているすべての医師ではないが、一部から出てきたのであった。

この不満に対して師長は毅然とした態度で医師に伝えた。

「しばらくは使いづらいかも知れませんが慣れてください」と言い切ったのだった。

ほとんどの医師は師長の姿勢には逆らえず、黙って従ったのだった。

ところが、しばらくすると(数ヶ月後)医師たちからたいへん良い反応が返ってくるようになったのだった。

「これまでは必要な書類や備品などを、いちいち看護師に取り出すようお願いしていた。

たいへん面倒だったが今は自分でほとんどが必要なものを取り出せて、ストレスも溜まらず、仕事がしやすい」

という意見が出てきたのである。

これは典型的な事例である。

最初はやりづらくても慣れれば使いやすくなるものである。

まずは実行してみることが大切なのである。