●本当に必要とされるジンザイとは

「あなたは今所属している組織で本当に必要とされる人材か!?」この質問はなかなか厳しい質問かもしれないが重要な質問である。

ジンザイを「人材」ではなく「人財」と使用している企業がある。

本当に役立つ人になってもらいたい願いを感じ取れる。

本当に必要とされる人財であるか否かは、組織が評価するその人の必要度のレベルであり、組織にとってその人の存在価値がどの程度か、ということになるのだ。

自分は所属する組織の中で存在価値がどの程度なのか、また、自分たちの職場そのものは世の中で存在する意味があるのかが重要なことなのだ。

●あるヒルズ族が経営していた会社の存在価値

数年前、ある六本木ヒルズにある企業のトップが偽計取引や風説流布の容疑で逮捕された。

その後も逮捕容疑以外の犯罪の状況も明らかにされつつある。

このトップが経営する会社は、世の中に本当に必要とされた会社だったのか、自分たちの株価総額を上げるためだけに存在した会社のようにも思われる。

やはり、そのような会社は世の中から消えることになるのかもしれない。

今はこの会社も経営者が替わって真の意味での存在価値を高める努力をされているようだ、是非とも市場にとっての価値ある企業になってもらいたいものである。

昨年は「偽装」が注目された、特に食の偽装が問題になった。

偽装するような企業は世の中から信頼を失い、市場における存在価値が急速に失われることになる。

しかし、目先の利益を気にするあまり、企業の本質的な価値とは何かを見失っているのだ。

新年早々製紙会社の古紙の配合率の偽装も発覚し、大手製紙会社の社長がお詫びしていた。

今、企業は信頼という文字を失うと、存在価値が急激に低下することを再度認識しなければならないだろう。

●自分は職場で必要とされているか

話を個人レベルに戻そう。

自分は本当に職場で必要とされているのか、自分でなければできないことは何か、自分らしさを十分発揮していくことができているだろうか。

また、その仕事は意義あることだろうか、などを真剣に考えてみたいものである。

しかも、留意しなければならないことは、職場で必要とされる能力や価値は変化するものでる。

この変化に対応していくことが必要なのである。

ある印刷機械を扱うオペレーターCさん(52才)は印刷機械を運転させたら超ベテランで、仕事のレベル高く、質のいい仕事をすることで評価されていた。

ところが、この会社で生産性向上に対応するために新しい設備を導入した。

その設備を使えるのは若い社員ばかりで、ベテランのCさんはすっかり職場での存在価値をなくしたのだった。

Cさんは最新の設備は苦手ということで、積極的に機械操作を身につけようとしなかった。

その結果、職場の中ですっかり取り残され、お荷物的な存在になってしまったのだった。

●職場での存在価値を高めるには感性が必要

職場において自分の価値を高めるためには何をすべきなのかを常に考え、努力することが求められる。

ここで重要な視点は、自分の価値を高める課題は変化するということである。

自分に期待される価値というものは時代と共に変わってくるものなのだ。

そのような自分への期待は何かという視点を常に探ってキャッチできる感性が必要なのであり、感性を常に磨くこと、そのことが自分の価値を高め必要とされる人財となれるのである。