●仕事の対価(給与)はどのように決まるのか

サービスや機能を提供する立場から、仕事の経済的な値打ちについて考えてみよう。

すなわち、仕事の対価として手にするお金とはどのようにして決まるか、ということである。

企業で社員(すべての労働者)として働いている人の仕事の対価とは、給料のことである。

この給料とはどのように決まるか、ということについて考えてみよう。

給与は世間水準というものがあり、それで決まるものと理解してよいだろう。

そして、その世間水準とはどうして決まるのか、この点が重要な視点である。

サービスや労働に対する対価は、お客や企業の期待する仕事(価値の実現)をこなす人がどの程度存在するかという希少価値で決まってくるのだ。

サービスを必要とする能力を提供する人が多く存在するような仕事の対価(給料)は低い。

反対に能力が専門的で、または特別で非常に少ない場合には給料は高くなるのである。

さらに、なぜ能力を提供する人が少ないか(多いか)という理由は、必要とする能力を身に付けることための困難度で決まってくる。

すなわち、必要とする能力を身に付けるために、どの程度の時間と費用、さらには素質や潜在能力などが必要か、ということである。

●能力と給与(報酬)の関係

たとえば、医者の給料や弁護士の給料は世間の水準からすれば、一般的に高い。

高い理由とは、医者としての専門能力を持っている人が少なく、また、その専門能力を身に付けることがたいへん困難で、ハードルが高いからである。

イチローなどは庶民からすれば信じられないような年俸である。

なぜあのような高い年棒が支払われるのか、それはそれだけの価値があるからだ。

イチローのような素質や能力を持っている人はイチローしかいないからなのだ。

しかもイチローに対しては多くのファンがプレイを見たくて球場に集まるのである。

ことろが、反対に誰でもすぐにできるような仕事の場合は対価である給与は低くなる。

いくらでも代わりに実施できる人がいるために低くなるのである。

自由市場の場合は需要と供給で価値が決まってくる。

労働の価値も需要と供給で決まってくるのである。

●自分の価値を高めるための将来ビジョン

そこで重要なことは、自分の価値を高めるためにはどうすればよいかということである。

それは人ができない能力や技術を身に付けることだ。

とくに身に付けるために時間がかかる能力や技術が価値を高めるためにポイントになる。

しかも、市場や組織が要求する能力や技術を身に付けなければならない。

身に付けるまでに時間がかかり、コツ・コツと積み上げなければ身に付かない能力を計画的にレベルアップすることが重要なのである。

年齢的に若いときから将来の動向を予測しながら、レベルアップに取り組むようにしたいものだ。

そのためには自分の長期ビジョンが必要になる。

自分の5年~10年先を見据えながら、自分の将来像・将来ビジョンを描くのである。

その将来像・将来ビジョンを実現するために必要な能力を蓄積することが必要なのである。

将来ビジョンの作成については、また別の機会に詳しく解説したいと考えている。