Q【質問】メンバーや他部署の人が協力してくれないからできない、という言い訳にどのように対応したらよいでしょう。

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●周りの協力が引き出せない

5S活動を組織で展開する場合は、全員参加が基本である。

全員参加でなければなかなか成果につながらない。

そして実際の活動場面では、実行グループメンバーと5S実行リーダーを決め、組織的に活動することが効果的である。

しかし、5S実行リーダーから「周りが協力してくれない」という声を耳にすることがある。

さらには「周りが協力してくれないから5Sが進まない」という意見も聞かれる。

このような意見は言い訳である。

このような言い訳をしている限り5Sは進展しないだろう。

5S実行リーダーであれば周りの協力を引き出すことが重要なポイントである。

●協力してくれないのはなぜか

周りが協力してくれないと考えるのは誤りである。

協力してくれないという言い方は受け身であり、待ちの姿勢になっている。

「協力してくれない」のでなく「協力させていない」という考え方をすべきである。

周りが協力するようにいかに働きかけるかが重要なポイントである。

まず考えるべきことは、なぜ協力しないのかを的確に分析することである。

一般的に周りが協力しない要因として、役割が曖昧である、指示が徹底できていない、5S活動の進め方に不満があるなどが考えられる。

●5S活動への不満を把握する

役割や指示の不徹底については触れないでおこう。

ここでは5S活動に不満があるため協力が引き出せないことへの対応策を考えてみよう。

不満もさまざまな要因が考えられる。

まずはどのような不満があるのかを的確に把握しなければならない。

不満の把握は日ごろのメンバーの行動観察が基本である。

どのような態度をしているかでおおよそ不満の内容が推測できるものである。

代表的なものとしては次のような点が指摘できよう。

・5S実行リーダーが勝手に進めて自分たちに相談がない

・5Sの進め方に行き詰まっても管理者や5S実行リーダーから具体的なアドバイスがない

・5Sを実施しても評価されない

以上は協力を引き出せないケースの不満の一部である。

共通している項目として5S実行リーダー(管理者の場合もある)とメンバーとのコミュニケーションが不十分、ということが指摘できよう。

●協力を引き出すコミュニケーション力

メンバーの協力を引き出すコミュニケーションのポイントは、相手の心をつかまえることである。

コミュニケーションの実践において相手の心をつかむために、相手(メンバー)の立場や考え方を尊重することが大切である。

そして、相手を尊重していることを伝えることが必要なのである。

しかし、自分が相手の立場や考え方を尊重しているといくら言葉で伝えても、相手は自分を尊重してくれているとは感じないものだ。

相手を尊重していることを伝える最も有効な方法は、相手の話を聴くことである。

人は自分の意見を真剣に聴き、受け止めてくれる人を大切にしたいと思い、協力しようという気持ちが湧いてくるものである。