新入社員指導員研修を継続的に実施しているT社の話である。

この企業は新入社員の採用を、ほぼ一定人数を確保している。

景気の良い時も、悪い時も採用人数に大きな差はない。

これは経営理念・経営方針として維持しているという。

バルブの時もバブルがはじけた時もほぼ同じ人数を採用しているのである。

これはなかなかできるようでできない意思決定である。

やはり経営に長期的な視点が必要であり、人材に対するゆるぎない信念

のようなものがなければならないだろう。

最近の派遣切りという動きをみて日本企業の経営の人材に対する姿勢に関して

信頼感というものが失われているのではないかと危惧している。

国の政治はまったく信頼感をなくしている。

企業が社員から信頼感をなくしたら日本は沈没する。

需給の変動に対して流動的な人材が必要という理由は理解できるが、そこに

経営理念というものを感じないのだ。

ただ闇雲に自分の企業の生き残りだけを考えているように感じる。

実際には闇雲な行動ではないかも知れないが、そのように感じることが問題

である。

先に示したT社が今後どのような採用を実施するか楽しみである。

人事の話では来年度の採用は例年通りということだ。

再来年度の採用が企業の本質を問われるのだろう。