〔第2講 **解説** 〕目標達成活動の行き詰まり

〔第2講 **解説** 〕目標達成活動の行き詰まり

○ 解説

1.問題の本質

この問題の本質は目標達成の活動に行き詰まってしまった部下の指導方法にある。

部下が障害にぶつかっていると考えられる場合、その障害が部下自身の力で解決できるか否かを見極めることが重要である。

このケースの場合、部下の目標達成の行き詰まりを感じながらも、その原因を追求しようとしていないことが問題である。

もしも部下が自分の力で解決できないような問題や障害にぶつかっている場合、上司として具体的な支援を行うことが必要である。

2.対応策

このケース場合、部下が目標達成活動に対してほとんど手がついていない状況である。

上司としては目標達成に向けて一歩踏み出させるための指導を行う必要がある。

これが管理者として重要な役割である。

一般的に達成しなければならない目標設定をしており、その目標の重要性もよく理解しているが、やるべきことに対して手をつけないでズルズル時間が過ぎていくと、目標を達成しようという意欲が急速に減少していくものである。

このケースの場合も目標を達成するための活動の重要性は理解しているようだか、実施の障害にぶつかり、その克服ができないままズルズルと時間が経過しているようだ。

課長として部下の目標達成活動の支援は、ぶつかっている障害について分析し、本人の努力だけでは解決できない状況であれば、上司として具体的な支援を行う必要があろう。

そして、目標達成活動のきっかけをつくる必要がある。

もちろん、このような支援が甘えを生み出すものであってはならない。

目標管理ではこのような目標達成に向けての指揮・指導が大変重要である。

必要以上の指導は部下の成長を妨げることになる。

しかし、放任状態は大変問題になることが多い。

上司は部下の目標達成活動には常に関心をもち、必要に応じて指導する心構えが必要である。

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