Q【質問】5Sができているといっても、きめ細かさや徹底さが足りません。

どうしたらもっと徹底するのでしょうか。

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A【解説】

●徹底さはなぜ必要か

5Sは徹底することにより定着化が実現するものである。

中途半端の5Sだと定着化は難しい。

なぜなら、人は徹底してきれいになった個所については、そのきれいさを維持したいと考えるものである。

反対に汚れた個所があると汚れが拡散するものである。

一個の腐ったみかんを箱入れると、その中のみかんは全部腐ってしまうという。

5Sにおいても同じような傾向が現われる。

たとえ一時的に5Sが進んでも汚い個所が一部でも残っていると次第に全体が乱れてくる。

5Sは細部までキメ細かく徹底することが重要なのである。

●徹底するとは

5Sを徹底するとは、5Sのレベルが中途半端な個所がなく、隅々まで確実に実践できている状態をいう。

次のような箇所は徹底が難しい部分である。

  ・倉庫の中の整理

  ・棚やキャビネットの最上段や最下段の整頓

  ・デスク引き出しの中の整理、整頓

  ・床の隅の清掃

  ・設備の下の清掃

以上は一般的に徹底がしづらい箇所である。

それでは5Sを徹底させるためにはどのような考え方や活動上の工夫が必要であろうか。

●あるべき姿の共有化

まず必要な点は5Sが徹底できているとはどのような状態かを理解させることである。

すなわち5Sのあるべき姿を共有化させることがポイントである。

共有化の方法としては5S推進委員会などの監査や外部コンサルタントの指導・監査が有効である。

監査によって指摘された内容や問題点について、なぜ指摘されたのかを十分に考えさせ、問題に気づかせることが重要である。

5Sをはじめた当初の企業では5Sが徹底しているという認識のレベルがバラバラで、5Sのあるべき姿もかなりずれている。

また、なかなか徹底できない企業や職場においても認識のずれは大きい。

このことが5S徹底の障害となっているのである。

●徹底された職場を見に行こう

徹底しているとはどのようなレベルであるかを理解させるには「百聞は一見にしかず」である。

実際に自分の目で見るのが最も効果的である。

他工場で5Sが進んでいるところを見学するのも有効ではあるが、他工場の場合どちらかというと5Sを始めた当初がいいだろう。

徹底さを浸透させるのであれば、自社の方が言い訳がしづらいので刺激は強いだろう。