○斉藤マネジャーのこんなとき

斎藤マネジャーは、管理部品質管理課の責任者である。

部下の宮本さんに指示した業務がなかなか進まない。

どうなっているのかを宮本さんを呼んで確認してみることにした。

「君の業務は予定よりかなり遅れているね」と斉藤マネジャーが確認した。

「はい、なかなかスムーズに進みません」やや下向き加減で応えた。

「原因はいったい何だね」と斎藤マネジャーが聞いた。

「技術部門がデータ解析をなかなかやってくれません」やや自信なさそうに応えた。

「今回の件について、他部署に物事を依頼する場合どのような手順を踏んでいるのかね」と、さらに宮本さんの技術部に対する業務依頼の方法を訊ねた。

「電話でこちらのお願いすべきことを出来るかどうかを確認したんですが、すぐに断られてしまいました」と、他部署の協力を必要とする場面で強力を引き出せなかったらしい。

データの解析を技術部門に依頼しようとしたが「忙しくてできない」とあっさりと断られてしまったようだ。

もっと粘り強く折衝して協力依頼を引き出さなければならないと思うのだが、それが出来ないのだ。

特に他部署を巻き込んで仕事を進める場面になるとスムーズに事が進まなくなってしまう。

どうも他部署と協力して仕事を進めるのが苦手なようである。

このようなことがたびたび発生するのである。

斎藤マネジャーは宮本さんのこのような行動を改善しなければならないと考えた。

なぜ、業務依頼に対して協力を引き出せないのか、協力を引き出せないのはそれなりの原因があるはずだ。

斎藤マネジャーは技術部門にも確認することにした。

技術部の担当マネジャーに確認すると「そんなに急ぎだったのかなぁ。

もし出来ればやってほしいという感覚だったので断ったんだけど。

それにいきなり来て依頼されてもね。

こちらにも予定があるから」と依頼の仕方が適切ではなかったようだ。

それに相手を説得する方法も不十分であった。

これでは協力はしてもらえないだろうと思った。

斎藤マネジャーは宮本さんをどのように指導すればよいか考えこんでしまった。

宮本さんの技術部への協力依頼の問題は何か。

斎藤マネジャーは管理者として何をすべきだったのか。

今後の宮本さんに対して指導育成すべきポイントは何か。