【第17回】監督者シリーズ 外部社員とのコミュニケーション

【第17回】監督者シリーズ 外部社員とのコミュニケーション

外部社員とのコミュニケーションでは2つの視点が重要である。

一つは外部社員が報告・連絡・相談を確実に実行できる状況を確立すること、もう一つは法律的な側面である。

●外部社員の報告・連絡・相談の徹底

外部社員とのコミュニケーションで最も重要な点は報告・連絡・相談(以下報連相という)である。

仕事を進める上での安全・品質・その他のトラブル発生時の報連談が如何に徹底できるかという点が重要なポイントとなる。

特に安全と品質は重要である。

安全面で危険な箇所を感じた場合や品質的な観点から不具合を発見したならば、監督者への迅速な報連談が必要だ。

そこで重要となるのが“感性”である。

仕事を進めていて、少しでも「おかしいしいなぁ」と感じたとき、そのことをすぐに報連談させることが重要なのである。

●コミュニケーションの法律的側面

外部社員とのコミュニケーションの重要なもう一つの側面がコンプライアンス(法律遵守の視点)である。

外部社員は派遣社員や請負社員などであるが、派遣社員に対しては指揮ができるが、請負会社の社員に対しては発注元の社員が指揮することはできない。

請負会社の社員に何らかの指揮をする場合には請負会社の管理責任者を設定し、管理責任者を通じての指揮が必要である。

問題は職場に管理責任者が居ない場合である。

緊急に生産予定を変更しなければならない状況が生じた場合には何らかの指示が必要である。

そのような場面では管理責任者の代行者を設定しておくことが必要である。

●コミュニケーションの状況を常に確認

外部社員とのコミュニケーションの状況に問題ないかを常に確認することが重要である。

可能な限り外部社員の意見や考えを吸い上げる機会をつくるようなコミュニケーションが必要である。

監督者や正社員と外部社員とのコミュニケーションが不足することによる外部社員の不満が溜まる、外部社員との関係で法律的な問題を抱えている場合などは、特にコミュニケーションが重要になろう。

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