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●スペースがなく狭いから5Sを実施する

“スペースがなく、狭いから5Sができない”という言い訳はかなり矛盾がある表現である。

スペースに余裕がなく生産活動が非効率になっているため、5Sを実施しているのである。

狭いから5Sができないという考え方は、根本から変えなくてはならない。

スペースがないのではなく、場所を有効活用していないのである。

5Sを実践することにより、有効活用できる場所をつくるという発想が必要である。

●まず、言い訳を言う前に整理を徹底

整理を本気で実施することにより、かなりのスペースがつくれる。

ところが、「スペースがない」「狭い」からできないと言い訳が多い職場では整理が徹底できていない場合がほとんどである。

このような職場に対しては、まず、できない理由や言い訳を言う前に「まず、整理を徹底しなさい」と管理者が明確に指示すべきである。

そして重要なポイントは実践させてみることである。

実際に整理を実行し、空きスペースができると、「なるほど、ムダな活用をしていた」ことが実感でき、その後の5Sの推進に弾みがつくはずである。

●整理の効果を理解しよう

整理はたいへん大きな効果を生み出す。

もちろん、整理だけでは5S全体の成果は引き出すことは出来ない。

しかし、まずは整理によって生み出される効果は多大なものがあることを理解すべきである。

最も大きな効果は、スペース創出効果である。

整理を実施し、不要なものを捨てることにより、活用されていない場所を活用できる活スペース化することが出来る。

有効活用できていない場所を活用できる状況に変えることは大きな効果を生み出す。

創出できたスペースに新しい仕事を取り込むことが出来れば、そのスペースの工場を拡張した効果なのである。

このような効果を狙って「間締め運動(まじめうんどう)」を展開している企業がある。

5Sやレイアウトを改善し、コンパクトな生産ラインをつくり、活スペースを創出する。

そして、このスペースに新しい仕事を取り込むのである。

●活スペースができることを信じて実践する

一般的にゆとりがあるところに移転すると、最初は余裕があるため、かなりムダのあるレイアウトになっている場合がある。

移転当初より5Sの視点で見直しがされていないと、かなりの“活かされていない場所”が存在していると考えて間違いない。

言い訳を言う前に、このような有効に活用されていない場所を見つけることにより、かなりの活スペースができると信じ実践してほしいものである。