〔第2講 マネジメント塾〕目標達成活動の行き詰まり
○ 事例の概要
目標設定を完了し、2ヶ月が経過していた。
丁度そのころ生産技術課では新製品の立ち上げが重なったため急に業務量が増えてきた。
生産技術課の川上課長は部下の目標達成の活動について、どのような状況になっているかが気になりだしていた。
それとなく、部下数人に目標達成に向けての取り組み状況を聞いてみると、部下の1人である大野君が目標に対してまったく手がついていない状況であった。
少々心配になった川上課長は大野君に対して、目標についての達成に向けての活動を実行するようにと改めて促すことにした。
本人から状況を聞くと、どうも目標達成活動に着手した早々に障害にぶつかってしまい、それ以降日常業務の忙しさにも追われ、手がついていないようなのだ。
しかも、本人の話しからすると、どうも自分の力だけでは解決できない障害にぶつかっているというのだ。
しかし、川上課長は大野君の言い分は「言い訳」のような印象であったため、もっと頑張るようにと、注意しておいたのである。
その後、1個月が経過したころの様子を見ていると、ほとんど目標達成活動が進んでいる様子は無かった。
前回、目標について達成するための活動に力を注ぐように指導したつもりだったがほとんど効果が無かったようだ。
このような部下に対してどのような指導をしたらいいのかまったく分からなくなってしまった。
<設問>
川上課長の立場でこの事例の問題の本質と対応策を検討してください。