現場で取り組む「技能伝承」セミナー(みずほ総研 大阪)

現場で取り組む「技能伝承」セミナー(みずほ総研 大阪)

7/14は大阪の北浜フォーラムでみずほ総研主催の「現場で取り組む『技能伝承』-そのしくみづくりと実践法」セミナーを実施しました。

主な内容は次のような点をお話しました。

1 『技能伝承』がなぜ今急務なのか、問題点は何か

(1)2007年問題と技能伝承→ワイングラス形状の労務構成、団塊世代の熟練者が大量退職

(2)このままではどうなる技能伝承→技能が組織から消滅、ものづくりの品質低下、安全は確保できるのか

(3)技能伝承を実施するための問題点や障害な何か→教える作業標準書がない、技能伝承の時間がとれない、世代間のギャップ、伝承するべき人が教えない、伝承のチャンスが少ない など

2 『技能』に関する基本的理解

(1)技能の意義と特徴→技能と技術の違い、技能の技術化を推進せよ、暗黙知の形式知化

(2)技能の分類と技能伝承の方向→単純繰返技能、中程度熟練技能、高度熟練技能、段取調整技能、診断・判断技能、匠の技能、技能の種類により伝承の重点が異なる

3 伝承すべき『技能』の洗い出しと絞り込み

(1)技能の洗い出しと重点技能の絞込み→企業の技能評価方法、企業技能評価一覧、企業技能評価マップ、重点技能を評価する

(2)技能カルテの作成→技能カルテの作り方、個人技能の評価方法、スキルマップによる技能レベルの見える化

4 『技能伝承』の体制とツールづくり

(1)技能伝承の基本ステップ→技能を身につけるプロセス、指導者のフードバックのポイント

(2)技能伝承推進委員会→技能伝承推進委員会の構成メンバー、推進委員会の役割、具体的な活動内容

(3)技能伝承ガイドラインづくり→技能伝承の進め方をマニュアル化、ガイドラインを活用した教育が重要

(4)技能伝承のツール整備→技能教育のための作業指導書、作業のステップとキーポイント

5 現場で進める『技能指導』のしくみと実践のさせ方

(1)指導計画づくり→指導計画書の作り方、計画書の活用の仕方、指導計画を共有化する、指導レベルの目標設定

(2)動機づけのポイント→納得させる、達成感を実感させる、ほめる、成長を認める、公平な評価をする

(3)指導実施のポイント→指導のレベルアップ、スキル管理表の活用、十分なコミュニケーション

(4)技能指導の5段階→教える準備をする、仕事を説明する、やって見せる、やらせてみる、教えた後をみる

(5)技能OJTに効果的なツールとその使い方→VTRの活用、ビジュアルマニュアルの活用、体験事例の共有

6 技能伝承の成果の評価とフォローアップ

(1)技能伝承の目標設定→技能のレベルを数値化、現状と目標のレベルを設定、目標の共有化

(2)技能の実際レベル(成果)を評価→実際のレベルを自己評価する、実際のレベルを上司が評価する

(3)評価結果の見える化→技能のレベルがどのように評価されるかをメンバーに分かるように掲示

7 技能伝承の先進事例紹介

(1)技能塾を展開するF社

(2)技能OJTを全社で展開し、ノウハウの共有化を図るG社

(3)技能伝承を評価につなげるE社

8 まとめ

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