ある病院の5Sシンポジウムへの参加
5S活動の発表に耳を傾ける
2006年度の5S活動の成果が良かった職場の成果発表が実施されました。
5S活動に活発に取り組み成果に結びつけた職場の特徴は
①職場の5S活動への取り組む重点テーマを具体的に設定する
②職場のテーマ設定はメンバーの意見を吸い上げて
③メンバーへの役割分担を明確化し全員参加を実現している
④使いやすい改善を進めること
⑤見た目の美しさにもこだわること、このことで清潔な職場が実現できる
などの発表がありました。
職場発表のあと、改めて5S活動の効果について簡単に解説しました。
5Sの効果には直接効果と間接効果が期待できます。
●直接効果とは
1.仕事のムダの減少
・物を探すムダの減少
・備品の在庫量の適正化(ムダ在庫の減少)
2.ヒューマンエラーの削減
・薬剤投与の間違い防止
・点滴セッティングの誤り防止
3.患者の事故防止
・通路にはみ出した物にぶつかる事故防止
・リハビリ場面での事故防止
4.スペースの有効活用
・ナースセンター内のスペースの有効活用
・病棟の倉庫の中のスペースの有効活用
5.モラールの向上
・しつけによる時間管理の徹底
・しつけによるあいさつの徹底
6.患者・お客様の満足度向上
・清潔な病室において満足感を与える
・職員の対応で満足感を与える
●間接効果とは
7.管理監督者の管理能力向上
・PDCAを実践する能力向上
・メンバーとのコミュニケーション力向上
8.組織の問題解決力が高まる
・組織としてのさまざまな問題の共有化
・問題解決を実現する能力の向上
9.組織の活性化
・目標に向けてチャレンジする姿勢向上
・他部署との連携力が向上
10.当たり前のことを当たり前に実行することの価値の共有
・当たり前のことの重要性の理解
・当たり前のことを実行できる組織風土の醸成