【第20回】監督者シリーズ 外部社員を活かす正社員の教育
外部社員をどのように行かせるか否かは受入れ側である会社の受入れ体制が重要である。
特に受入れる組織の姿勢ということが重要になる。
●外部社員活用場面での監督者の被害者意識
外部社員を積極的に活用している会社にお伺いすると「教えても教えてもすぐに辞める外部社員が多い。
会社はどうして正社員ではなく現場が苦労する外部社員の活用を増やすのか」という不満を漏らす人が多い。
このように外部社員の活用を積極的に展開している多くの会社では現場の監督者や外部社員を指導する正社員の多くが被害者意識を感じている人が多いようだ。
外部社員を活かすために最も重要なことは、受け入れる組織メンバーの外部社員活用への被害者意識を無くすことにあると言えよう。
●監督者の外部社員活用の教育が必要
監督者や指導担当の正社員が被害者意識を持ったまま外部社員の活用増加では外部社員を有効に活用は難しいばかりか、業務上の問題を引き起こすことも考えられる。
したがって、まずは受入側の姿勢を変革し、被害者意識を払拭し攻めの外部社員の活用が必要である。
そのためには最も外部社員の活用に密接に関わる監督者の教育が重要となる。
もちろん教育対処は監督者だけではなく、全社員が必要であろう。
中でも特に重要なのが監督者の意識である。
●外部社員活用に向けての監督者の教育
監督者を中心とした正社員への外部社員活用教育の内容としては次のような項目である。
①外部社員活用の目的・意義の浸透
②外部社員を活用することによるメリット・デメリット
③外部社員の構成として派遣社員と請負社員の指揮の仕方
④派遣(請負)社員とのコミュニケーションの方法
⑤派遣(請負)社員への教育指導の方法
⑥派遣(請負)社員の動機づけ方法