【第22回】監督者シリーズ 同じレベルで教える標準書づくり
外部社員に作業を指導する場合に作業標準書は基本となる重要なツールである。
指導ツールとしての作業標準書は誰が教えても同じレベルの指導ができる内容であることが重要である。
誰が教えても確実に技能が身につくような標準書とはどのような内容であろうか。
●表現が簡潔で分かりやすいこと
・表現を簡潔に表すために「名詞」と「動詞」で表現すること
・箇条書きで、短い文章にすること
・分かりやすいことばを使う
・専門用語は一般的な言葉に置き換えて表現する。
また、図などを入れて解説するとわかりやすい
●目的が達成できるような手段を示す内容
作業標準書の手順では目的が達成できるような手段を表現することが必要となる。
目的が表現されても具体的な手段が示されなければ、確実に目的が達成されないものである。
●“読みもの”ではなく“見もの”にすること
作業標準書は読まなければならないものではなく、見てわかるような表現をすることがポイントである。
そのためには文章は短く、図表・写真などを活用することが効果的である。
●作業ステップとキーポイントを明示すること
作業ステップとは作業の品質を確保し、安全に、早く作るための作業の流れ・手順を示したものである。
作業ステップは特に表現を簡潔にすることがポイントである。
さらに、全体の作業の流れが理解できたなら、つぎに作業のポイント、コツを明確化する。
このポイントやコツは「作業キーポイント」または「急所」という視点で作業ステップごとに明確化するものである。
●異常の場合の処置方法を明確にすること
異常の場合の処置方法を明確に表示しておくことが必要である。
異常処置は外部社員に任せることができないことも多い。
その場合はすぐに作業を止めて、報告することが必要である。