形直影端
「形直影端」(けいちょくえいたん)とは、あるお寺の住職から教えられた言葉です。
「形をまっすぐな姿勢にすれば影もまっすぐになる」ということです。
すなわち、心を直すにはまず形を直すことが必要で、形から入ることで心も改善されるというような意味でしょう。
すなわち、意識や姿勢を改善する場合にも、まず形を整えることが必要ということなのです。
私は職場の5Sの重要性や必要性を日ごろお話をしているのですが、まさに「形直影端」だなと感じました。
製造現場も構成メンバーの心が物に表れるのです。
つまり、「物の乱れ」は「心の乱れ」ということになるのでしょう。
メンバーの意識が低下した場合になどでは、その状況が物に表れます。
物が平行直角に置かれていたのが乱雑になっているということは、メンバーの心が乱れているのです。
5Sはごまかすことができません。
素直に現場の実態を表しているのです。
また、このような5Sの特性を把握し、それへの対応を素直に実施することが大切なのです。
このことが最近よく使われる言葉である「愚直」ということにもつながるのでしょう。